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FAITH NO MORE

1 WE CARE A LOT 1985年。キーボードを含む5人編成。曲には終始単一の音色でキーボードが覆い被さるが、ボーカルはラップを取り入れている。ニューウェーブ調のキーボードとファンク風のラップがギャップを生み出す。ニューウェーブに属するバンドと考えられても違和感はない。日本盤は1996年発売。
2 INTRODUCE YOURSELF 1987年。バンドサウンドの中で、ギターが最も目立たないハードロック。ファンクを取り入れているという印象はなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーズほど明確に説明できるミクスチャー・ロックではない。しかし、流行に応じてサウンドがハードになったことで、ミクスチャー・ロックであることをより鮮明にしている。日本では1991年に発売。
3 THE REAL THING 1989年。ボーカルが交替。「エピック」が世界的にヒットし、ミクスチャー・ロックの先駆けとなるバンドになった。キーボードとベースがメロディーの主軸になるのは前作と変わらない。ラップが入る曲以外は通常のハードロックのバンドよりもいい曲があり、当時のハードロック・バンドの中では能力がずばぬけている。「ウォー・ピッグス」はブラック・サバスのカバー。この曲だけキーボードが使われない。
  LIVE AT BRIXTON ACADEMY 1990年。ライブ盤。短く刻まれるギターが頻繁に出て来るところは、ハードロックやミクスチャー・ロックよりもヘビーメタルのサウンド。最後の2曲はアルバム未収録のスタジオ録音。
  EPIC 1990年。シングル盤。サビ以外のボーカル部分はラップで歌われる。クロスオーバー、現在でいうミクスチャーのさきがけ。ライブ4曲収録。「ウォー・ピッグス」はブラック・サバスのカバー。
4 ANGEL DUST 1992年。ヘビーメタル、ゴシック・ロックを基本にして、一部ボーカルにラップを取り入れたロックだが、キーボードがこの手のバンドにしてはクラシック寄りなので、一般のヘビーメタル、ハードロックとして聞ける。ボーカルとバックの演奏を分離すれば、バックの演奏は極めてレベルの高いハードロック。ボーカルは力強さが加わり、低音を強調した歌い方で、大きく飛躍した。「ミッドナイト・カウボーイ」はフェランテ&タイシャーの「真夜中のカーボーイ」のカバー。「真夜中のカーボーイ」であって「真夜中のカウボーイ」ではない。「イージー」はコモドアーズのカバー。
5 KING FOR A DAY FOOL FOR A LIFETIME 1995年。邦題「キング・フォー・ア・デイ」。ギターが交替。ボーカルのマイク・パットンがまた歌い方を変え、特に小細工をしない歌い方になった。曲も強力な特徴があるわけではなく、一般的なロックより多少同時代的なサウンドのロックになった。存在意義が薄れているのは疑いようがない。
6 ALBUM OF THE YEAR 1997年。ギターが交替。ラウド・ロックの影響があり、影響の元になったであろうアーティストも複数想像できる。特にギターは太い音になり、「リアル・シング」や「エンジェル・ダスト」並みのハードさがある。ボーカルはゴシック・ロックのように低音で歌う部分と普通に歌い上げる部分があり、これがラウド・ロックへの接近を強調している。

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