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STAND IN LINE |
1988年。ギターのクリス・インペリテリを中心とするキーボード入りの5人編成バンド。ボーカルはレインボー、アルカトラスのグラハム・ボネット、ドラムはMR.BIGのパット・トーピー、ベースはハウス・オブ・ローズのチャック・ライト。レインボーの「シンス・ユー・ビン・ゴーン」をカバーしている。「オーバー・ザ・レインボー」もインストでやっている。演奏能力の高さゆえに、クリス・インペリテリの個性を尊重されることなくイングベイ・マルムスティーン風のサウンドを要求され、あげくレインボーに影響を受けたかのような印象を持たされている。技術はあくまで表現の手段であって、表現の内容まで拘束される必要はなかった。こうしたデビューの仕方は、フォロワーのような扱いをされるため、アーティストにとって極めて不幸だ。 |
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GRIN AND BEAR IT |
1992年。ボーカルがロブ・ロックに交替、キーボード奏者が脱け4人編成になった。前作のイメージで語られるため、本来の評価は得られていない。前作のイメージはまったくなく、キーボードのないオーソドックスなハードロック。 |
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VICTIM OF THE SYSTEM |
1993年。ミニ・アルバムとは言え質の高い作品。技術とメロディーと親しみやすさがうまく出ている。クリス・インペリテリの個性がやっとここから発揮されていく。 |
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ANSWER TO THE MASTER |
1994年。ミニ・アルバムよりはヘビーメタル寄りになった。イングベイ・マルムスティーンのようにアルバム全曲で技術を見せるのではなく、必要に応じてそれなりの演奏ををしている。ジャケットは1483年のパッハーによる名画「聖人と悪魔」。 |
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SCREAMING SYMPHONY |
1996年。キーボードが加入して再び5人編成に。コーラスもうまく、このあたりはロブ・ロックのセンスがインペリテリのサウンドに合ったということか。「ラット・レース」は代表曲。よく似たイントロの曲が多いが、シンプルなのでトレードマーク的に好感をもって受け入れられることは少なかった。このくらいのハードさを備えたバンドとしては、サビの覚えやすさは群を抜いている。最高傑作。 |
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IMPELLITTERI |
1996年。インペリテリが87年に出していた4曲入りデビュー盤の再発売。ボーカルはロブ・ロック。デビュー盤なので持てる技術をふんだんに発揮し、勢いに任せたスピーディーな演奏が聞ける。音質はそれなり。サウンド傾向はいかにも80年代。 |
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EYE OF THE HURRICANE |
1997年。精神的にも安定したのか、これまでになかったタイプの曲が入っている。「オン・アンド・オン」は終始アコースティック・ギターを使った曲で、ドラムは出てこない。前作ではストレートに曲が始まることが多かったが、このアルバムでは比較的長いイントロを置いて、途中でいつものインペリテリらしいスタイルに持っていく曲が複数ある。最後の曲がバラードというのも新しい試みで、「パラダイス」というタイトルも曲の感じもスティクスを意識したようだ。クリス・インペリテリの作曲能力の高さを知るアルバム。 |
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CRUNCH |
2000年。前作を踏襲。バラードも入っている。「ウェイステッド・アース」は流行のヘビーロック調でスクラッチも入る。以前と違うのはその曲くらいで、ヘビーロック風にしたという最後の曲もサビの部分は完全にこれまでのインペリテリのメロディーだ。むしろ全体的にボーカルコーラスが厚くなり、基本的なところは何も変わらない。新機軸を打ち出しつつ個性も保っている。 |
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SYSTEM X |
2002年。ボーカルがグラハム・ボネットになった。「スタンド・イン・ライン」のようなばかなことはせず、これまでのインペリテリの曲を違うボーカルでやっている。ロブ・ロック時代はボーカル部分の多くで音を重ね、サビでコーラスを多用したが、グラハム・ボネットは1人で一本の声でレコーディングされている。 |
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PEDAL TO THE METAL |
2004年。ボーカルが無名のカーティス・スケルトンに交替。キーボード奏者はいないが、曲によってキーボードが使われている。10曲のうち6曲はカーティス・スケルトンが作詞、3曲はカーティス・スケルトンとクリス・インペリテリが共作、残りの1曲「パンク」はクリス・インペリテリが単独で作詞している。「パンク」はエミネムやドクター・ドレー、リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストなど、ヒップホップの有名アーティストを出してきて、ヘビーメタルの時代が来ることを歌っている。ボーカルにもラップが出てくるが、ポピュラー音楽の世界で圧倒的に知名度の低いインペリテリがそのような詞を書くと失笑を買う。ギターの演奏は以前と変わらず、ボーカルが変わったことでアルバムの印象が変わっている。 |
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WICKED MAIDEN |
2009年。ボーカルにロブ・ロックが復帰した。「スクリーミング・シンフォニー」や「アイ・オブ・ザ・ハリケーン」を想像すると、その通りのサウンドが楽しめる。キーボード奏者がいるのと変わらないようなバンドサウンドで、コーラスもロブ・ロックの多重録音によって厚い。作詞はすべてロブ・ロック、作曲はすべてクリス・インペリテリ。 |