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LABYRINTH

  PIECE OF TIME 1995年。デビュー盤に先駆けて出た4曲入りシングルで、ギター2人、キーボードを含む6人組。このバンドが登場したときの驚きは相当なものがあり、その驚きの最も大きな部分は、イタリアから高品質なバンドが出てきたということだった。メロディアスでスピーディーではあるが、ドイツのように重厚でドラマチックな音ではなく、北欧のようにクラシック風でもない。装飾を取り去ったオーソドックスなヘビーメタル。
1 NO LIMITS 1996年。邦題「無限迷界」。キーボードが現代的で、やたらと厚い音に仕上げる中欧、北欧のバンドとは異なる。イタリアのバンドにしてはボーカルがうまい。「モータル・シン」「タイム・ハズ・カム」収録。日本盤にはボーナストラックでシングルの曲を収録。
2 RETURN TO HEAVEN DENIED 1998年。ボーカルがラプソディに加入し、ロブ・タイラントが新ボーカルになった。ドラムとキーボードも交替。新ボーカルはくせがなく、キーボードは「イメージズ&ワーズ」のころのドリーム・シアターの音に近い。バス・ドラムの連打が多いのは前作並み。
  TIMELESS CRIME 1999年。4曲入り。「イン・ザ・シェイド」の新ボーカルバージョンとサンクチュアリーの「ダイ・フォー・マイ・シンズ」のカバー収録。
3 SONS OF THUNDER 2000年。やや曲の構成に凝り、難しくなった。コンセプト盤になっているが、よく言えばどの曲もドラマチック、悪く言えば押し引きが希薄で、どこが物語のクライマックスなのか分かりにくい。ボーカルも一本調子で、表現力があるとは言えない。
4 LABYRINTH 2003年。ギターが1人抜け5人編成に。ストーリー性はなく、通常のアルバムだが、前作と同路線。ミドルテンポの曲がいかに重要かということを反面教師的に教える。バラードが複数欲しいところだ。キーボードはデビュー盤のころのように現代的なサウンドになった。
5 FREEMAN 2005年。ギターが1人増え6人編成。曲の間に効果音が挟まれ、物語のようになっている。キーボードがそれほど大げさではなく、コーラスも少ないので重厚さはない。ドラムとボーカルは改善の余地がある。
6 6 DAYS TO NOWHERE 2007年。ベースが抜けボーカルが兼任。全体的に音に切れが不足しており、ボーカルの高音に張りがない。ヘビーメタルのハードさを保ちながら、4分程度で円熟味や寂寞感を出すにはもっと技量が必要だ。「カム・トゥゲザー」はビートルズのカバー。
7 RETURN TO HEAVEN DENIED PT.2 A MIDNIGHT AUTUMN'S DREAM 2010年。ギターとドラムが交替。ギターはオラフ・トーセンが復帰している。このアルバムは「リターン・トゥ・ヘヴン・ディナイド」の続編として作られているが、そのようなテーマがなくても優れたアルバムだ。ギターの刻み方が細かくなり、キーボードの高速演奏が増えた。ドラムの輪郭も鋭くなった。ボーナストラックの「ユー・ドント・リメンバー」はイングヴェイ・マルムスティーンのカバー。

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