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OASIS/BEADY EYE/NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS

  SUPERSONIC 1994年。シングル盤。デビュー・アルバムより2カ月早く出ている。
1 DEFINITELY MAYBE 1994年。邦題「オアシス」。ギター2人の5人編成。ギター兼ボーカルのノエル・ギャラガーが作詞作曲。ボーカルのリアム・ギャラガーはノエル・ギャラガーの弟で、この2人がバンドの中心となっている。それほど広い音域を使わず、倦怠感があるように引きずった歌い方をする。曲によっては音楽的影響が分かる曲もあり、「シガレッツ&アルコール」はT.レックスを思い出す。「スーパーソニック」「シェイカーメーカー」「リヴ・フォーエヴァー」「ロックンロール・スター」収録。全米58位。
    WHATEVER 1994年。シングル盤。
  SOME MIGHT SAY 1995年。シングル盤。アルバム未収録曲3曲収録。その中の「アクイース」と「トーク・トゥナイト」は人気が高い。「悲しみをぶっとばせ」はビートルズのカバー。
  ROLL WITH IT 1995年。シングル盤。「ロッキン・チェアー」は名曲。ライブの「リヴ・フォーエヴァー」は観客の合唱が大きい。
2 (WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY? 1995年。邦題「モーニング・グローリー」。ドラムが交替。ドラムのアラン・ホワイトはイエスのドラムと同名の別人。イギリスのバンドだが、70年代のアメリカで聞かれるようなサウンドとメロディーだ。前作のような生意気な雰囲気は薄くなり、メロディーを忠実に歌おうとしている。雰囲気よりも曲そのものを重視した印象だ。明るい曲なはいが、大陸ヨーロッパや北欧にあるような暗さ、アメリカにある沈鬱したサウンドではない。「ワンダーウォール」「シャンペン・スーパーノヴァ」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」収録。全米4位、400万枚。
  WONDERWALL 1995年。シングル盤。オアシスが世界的アーティストになるきっかけになった曲。「ラウンド・アー・ウェイ」はホーン・セクションが派手な曲。「ザ・スワンプ・ソング」はインスト曲のライブ。ポール・ウェラーがギターとハーモニカで参加している。「ザ・マスタープラン」はストリングス、ホーン・セクション、ピアノを使うバラード。ノエル・ギャラガーがボーカル。
  DON'T LOOK BACK IN ANGER 1996年。シングル盤。ギター兼ボーカルのノエル・ギャラガーが単独でボーカルをとる。
  D'YOU KNOW WHAT I MEAN 1997年。シングル盤。7分以上もある。「ステイ・ヤング」は前向きな曲。「ヒーローズ」はデイヴィッド・ボウイのカバー。
3 BE HERE NOW 1997年。ストリングスやホーン・セクションが入った。前作がヒットしたので、サウンドが豪華になったと言える。しかし、アレンジ能力が上がったことにより曲が長くなり、緊張感が持続しにくくなった。「スタンド・バイ・ミー」はモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」を思い出す。「ドゥー・ユー・ノウ・ワット・アイ・ミーン」「ドント・ゴー・アウェイ」収録。全米2位。
  STAND BY ME 1997年。シングル盤。アルバム未収録曲3曲収録。「マイ・シスター・ラヴァー」はアルバムに入っていてもよかったか。
  ALL AROUND THE WORLD 1998年。シングル盤。オアシスの個性を出しながら、9分半でも盛り上がりを作っている。アルバム未収録曲3曲収録。「ザ・フェイム」もいい曲。ローリング・ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」のカバー収録。
  DON'T GO AWAY 1998年。シングル盤。「シガレッツ&アルコール」はライブ・バージョン。「サッド・ソング」と「フェイド・アウェイ」はアルバム未収録。日本のみで発売された。
    THE MASTERPLAN 1998年。シングルのB面から選曲。全米51位。
  GO LET IT OUT! 2000年。シングル盤。ビートルズの「ヘルター・スケルター」のカバー収録。
4 STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS 2000年。ギターの圧迫感が減り、アコースティック・ギターが増えた。プロデューサーが変わったからだという。したがってメロディーのよさが明確に出る。ビートルズが好きらしいことも以前よりよく分かる。ミドルテンポが多いのはこれまで通りで、曲は短くなった。ストリングスやホーン・セクションはほとんど使わず、キーボードを使い、前作とは逆方向の選択をしていることが多い。ジャケットはこれまでいろいろ深読みをさせるようなデザインだったが、今回は凝っていない。全米24位。
    WHO FEELS LOVE? 2000年。シングル盤。
    SUNDAY MORNING CALL 2000年。シングル盤。
  FAMILIAR TO MILLIONS 2000年。2枚組ライブ盤。世界的人気バンドなので、歓声も大きい。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」はサビを観客に歌わせている。「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」はニール・ヤングのカバー。ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺したときに、遺書に引用した曲として有名になった。「ヘルター・スケルター」はビートルズのカバー。
  THE HINDU TIMES 2002年。シングル盤。「ジャスト・ゲッティング・オールダー」「アイドラーズ・ドリーム」はいずれもノエル・ギャラガーがボーカル。
  STOP CRYING YOUR HEART OUT 2002年。シングル盤。ノエル・ギャラガーによるバラード。「シャウト・イット・アウト・ラウド」はキッスのカバーではない。
5 HEATHENCHEMISTRY 2002年。邦題「ヒーザン・ケミストリー」。ギターとベースが交替。前作の路線を受け継ぎ、サウンドが70年代回帰風だ。時代の大きな流行を反映しているという点では、デビュー盤と同じ傾向だ。キーボードがメロディー楽器として活躍し、オルガンやピアノが70年代サウンドを作っている。「ア・クイック・ピープ」はゲイリー・グリッターの「ロックン・ロール・パート2」のリズム。前作同様、ギターのディストーションが小さい。
    LITTLE BY LITTLE/SHE IS LOVE 2002年。シングル盤。
    SONGBIRD 2003年。シングル盤。
  LYLA 2005年。シングル盤。「アイボール・ティックラー」はハードなロックン・ロール。「ウォウント・レット・ユー・ダウン」はアコースティックギターによるロック。
6 DON'T BELIEVE THE TRUTH 2005年。ドラムが抜け4人編成。ドラムはビートルズのリンゴ・スターの息子、ザック・スターキーが演奏している。前作の路線で、曲がすばらしい。60年代から70年代の名曲の雰囲気を感じさせる。確実に現在のイギリスのロックの流行を作り、他のバンドの参考書となるアルバム。1曲のなかで、ギターやキーボードの音をほとんど途切れさせることがないため、これが一種のドローン効果を生み、聞き手を幻惑する。「レット・ゼア・ビー・ラヴ」はメロトロンが効果的だ。「ミーニング・オブ・ソウル」は短いが、イントロはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「プラウド・メアリー」を思い出す。
    THE IMPORTANCE OF BEING IDLE 2005年。シングル盤。
  LET THERE BE LOVE 2005年。ピアノ、メロトロン、アコースティックギターを使うバラード。ノエル・ギャラガーのボーカル。「ロックンロール・スター」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」はライブ。
  STOP THE CLOCKS 2006年。2枚組ベスト盤。18曲収録。シングル曲だけでなく、シングルの収録曲も入っている。「アクイース」と「トーク・トゥナイト」は両方とも「サム・マイト・セイ」に同時収録されているアルバム未収録曲。日本盤はボーナストラックが2曲収録されている。
7 DIG OUT YOUR SOUL 2008年。これまでのオアシスを踏襲するロックン・ロール。すなわち後期ビートルズにロックン・ロールをまぶしたようなサウンドだ。「ウェイティング・フォー・ザ・ラプチャー」はザ・ホワイト・ストライプスよりもビートルズの「カム・トゥゲザー」を思い出す。ザ・ホワイト・ストライプスを思い出すのはむしろ「ザ・ネイチャー・オブ・リアリティ」だ。「フォーリング・ダウン」はメロトロンを効果的に使ったすばらしい曲で、ボーカル兼ギターのノエル・ギャラガーの才能を実感する。11曲で49分。
  TIME FLIES...1994-2009 2010年。2枚組ベスト盤。日本盤ボーナストラックを含めると27曲。すべてのスタジオ盤アルバムから3、4曲ずつ選曲されている。ダウンロードのみで販売された曲も含まれている。日本盤ボーナストラックは日本のみで発売されたシングルの@ドント・ゴー・アウェイ」。「ザ・マスタープラン」と「ファミリアー・トゥ・ミリオンズ」からは選曲されていない。日本盤は2009年のライブを収録したCDと、シングルのビデオ38本を収録したDVDがついた限定盤もある。DVDには「ザ・マスタープラン」に収録されている「アクイース」と「ザ・マスタープラン」も入っているので、限定盤はオアシスの集大成と言えるだろう。ライブ盤は観客の歓声、合唱が大きい。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」はアコースティック・ギターで演奏する。
  DIFFERENT GEAR,STILL SPEEDING/BEADY EYE 2011年。オアシスのギター兼ボーカル、ノエル・ギャラガーを除く4人で結成されたバンド。常にオアシスと比較される宿命を負っている。ノエル・ギャラガーが抜けることによって、すなわち作曲者が1人減ることによって、後に残ったバンドは逆にサウンドの方向が明確になったと言える。60年代、70年代のロックンロール、ビートルズ風ポップスメロディーで、オルガンやギターを中心にしたやや古風なサウンドだ。曲も短く、6分の曲が2曲ある以外は2分から4分に収まっている。ロックの最も基本的、普遍的なパターンを踏襲して、曲を水準以上の線まで持っていったところはすばらしい。オアシスとしての認知度がなくても好意的評価を得られるアルバムだ。
  NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS/NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS 2011年。オアシスのギター兼ボーカル、ノエル・ギャラガーのソロアルバム。ノエル・ギャラガーは主にボーカル、ギター、ベースを取っている。ドラム、キーボードは固定されたミュージシャンが演奏しており、この3人が中核だと言える。これまでノエル・ギャラガーがオアシスで作曲してきた雰囲気から外れることはない。オアシス時代のメロディーのくせがそのまま出ており、ソロアルバムで何かをしようという意気込みはなかったようだ。ビーディー・アイは体、ノエル・ギャラガーは頭で感じるサウンド。オープニング曲は初期のエレクトリック・ライト・オーケストラのようなサウンド。

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