ROYAL BLOOD

  • ベース兼ボーカルとドラムのデュオ。イギリス出身。

1
ROYAL BLOOD

2014年。ボーカルとベースとドラムでほとんどの演奏を完成させる。キーボードは使わないが、ベースとほぼ同じ音のギターは使っているようだ。ホワイト・ストライプスやミューズがベースとドラムだけで演奏しているという印象だ。ギターとドラムのデュオはホワイト・ストライプスのほかインスペクター・クルーゾやジャパンドロイズなどいくつもあり、ベースをギターの代用として使うバンドはベン・フォールズ・ファイヴ等があるので、ベースとドラムだけのバンドが出てくること自体に意外性はあまりない。ホワイト・ストライプス等の成功を基盤にして出てきたデュオバンドというイメージを超える個性が、次のアルバム以降必要になるだろう。ベースのメロディーや曲の構成はレベルが高く、一般的な編成のロックバンドでデビューしていても相当の質を伴っていたのではないかと思わせる。

2
HOW DID WE GET SO DARK?

2017年。形式的にはベースとドラム、ボーカル、若干のキーボードでほとんどのサウンドを作るが、ベースは機能としてベースとギターの両方を担い、多重録音が随所に使われる。2人だけで再現できないような凝ったことはしていないため、ライブでもそのまま演奏できそうだ。現状では、ホワイト・ストライプスのベース版というイメージから脱却できていない。ベースとドラムだけという構成に執着する必要はなく、次のアルバムで何らかの斬新さがあってもよい。