ROYKSOPP

ロイクソップはノルウェーのエレクトロ、クラブミュージックのデュオ。北欧ゴシック・ロックの影響を受けたようなミドルテンポの部分と、ダンスのための音楽を同時にこなす。

1
MELODY A.M.

2001年。男性2人組。ノルウェー出身。浮遊感のあるキーボードが全体を覆いながら、あまり刺激しないエレクトロニクス・サウンドがメロディーを作る。スピーディーな展開も少ない。高揚感を煽る音ではない。「ロイクソップのお休み」は7分半、それ以外の9曲は3分から5分。ボーカルが入る曲でもボーカルは控えめな歌い方をする。「ソー・イージー」「Eple(イープル)」収録。

2
THE UNDERSTANDING

2005年。メロディーがはっきりと分かるようになり、リズムもクラブ・ミュージックに近い響き方をする。エレクトロニクス・サウンド、ダンス・ミュージック等のファンにとっては親しみやすいサウンドになったといえる。メロディーはもの悲しさがあり、ヨーロッパでのゴシック・ロック・ブームを反映している。

 
ROYKSOPP'S NIGHT OUT LIVE EP

2006年。ライブEP。曲によってギター、ベースが演奏し、ボーカルも4人参加している。おおむねスタジオ盤と同じ雰囲気。「ゴー・ウィズ・ザ・フロウ」はクイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジのカバー。最後の「テペフォール」は1分のエンディングSEのようなもの。

3
JUNIOR

2009年。ほとんどの曲で女性がボーカルをとるポップス。女性ボーカルは固定されていない。アルバムの前半はカラーの世界、後半はモノクロの世界で、アップテンポの曲は少なくなる。ほとんどの曲はバンドサウンドで再現できる。「ロイクソップは永遠に」はストリングス系の音でクラシックのようなインストになっている。

SENIOR

2010年。EP盤。9曲収録。ボーカルは入っていない。

4
THE INEVITABLE END

2014年。2枚組。ゲストを含め、12曲のうち11曲にボーカルがある。ペット・ショップ・ボーイズを思わせるがやや暗めで享楽性はない。ノルウェーの都市部はヨーロッパの大都市と変わらないくらいに文明化されているはずであり、ロイクソップがノルウェー出身であることを安易にサウンドの暗さと結びつけてはならないが、雰囲気の形成には影響しているかもしれない。デペッシュ・モードよりも暗ければ、そう感じる。2枚目は「ドゥ・イット・アゲイン」収録。