STEREOPHONICS

  • イギリスの3人編成、のちに4人編成のロックバンド。
  • ロックンロールのバンドとしてデビューし、アメリカのブルース、ロックンロール、サザンロックに傾倒しながら、ロックンロールに戻っている。

1
WORD GETS AROUND

1997年。ボーカル兼ギター、ベース、ドラムの3人編成。古風ともいえるオーソドックスなロックンロールで、キーボード等は最小限に抑えられている。勢いのあるロックンロールというよりは、メロディーの抑揚がよく効いたロックを3人で演奏しているサウンドだ。ボーカルは常に単独で、コーラスはつかない。日本盤は1998年発売。

2
PERFORMANCE AND COCKTAILS

1999年。ミドルテンポの曲が増え、全体的に落ち着いている。ボーカルはややかすれた声になった。ロックンロールのバンド、ダイナミックなロックのバンドと認識している人にとっては、高揚感に物足りなさを感じるだろう。日本盤はライブ3曲収録。

 
PICK A PART THAT'S NEW

1999年。シングル盤。「ポストメン・ドゥ・ノット・グレイト・ムーヴィー・ヒーローズ・メイク」は鉄琴を使ったポエトリー・リーディングの曲。ライブ2曲収録。

 
I WOULDN'T BELIEVE YOUR RADIO

1999年。シングル盤。「ザ・バーテンダー・アンド・ザ・シーフ」はアコースティック・ギターの弾き語り。「サニー・アフタヌーン」はザ・キンクスのカバー。「淋しき街角(寂しき4番街)」はボブ・ディランのカバー。「タイ・ミー・アップ、タイ・ミー・ダウン」のみエレキギターによるロック。

3
JUST ENOUGH EDUCATION TO PERFORM

2001年。前作に続きアコースティックギターを多用する。アメリカで歓迎されそうな大陸的アコースティック曲が多い。むしろアメリカでの成功に特化したサウンドにしているとも解釈できる。ローズピアノやコーラスも増えている。「ハヴ・ア・ナイス・デイ」はコーラス、「メイビー」はピアノがメロディーを作る。

 
MR. WRITER

2001年。シングル盤。「ドント・レット・ミー・ダウン」はビートルズのカバー。

 
HAVE A NICE DAY

2001年。シングル盤。「孤独の旅路」はニール・ヤングのカバー。

4
YOU GOTTA GO THERE TO COME BACK

2004年。ほとんどの曲にローズピアノ、オルガン、メロトロン、パーカッションなど、ギター、ベース以外の楽器が加わっている。女性コーラス、ストリングス、ホーン・セクションも使われ、ひととおりの。雰囲気を作る楽器がアコースティックギターからキーボードに移った。「ナッシング・プレシャス・アット・オール」はもはやスモール・フェイセズだ。

5
LANGUAGE. SEX. VIOLENCE. OTHER?

2005年。エレキギター、ベース、ドラムによるサウンドになり、ロックに戻った。デビュー盤に比べメロディーの純粋さや若さよりも、大人の厚かましさ、不健康さが目立っている。ボーカルの歌い方にもオアシスのリアム・ギャラガーやプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーのような不真面目さがあるが、このバンドが標榜していたアメリカの古典的なロック、ブルースを考えると、その方が合っていると言える。

 
LIVE FROM DAKOTA

2006年。ライブ盤。

6
PULL THE PIN

2008年。2000年代のフー・ファイターズを思わせるサウンドなので、アメリカ指向は変わらない。ミドルテンポもあり、勢いよくロックンロールをやっているわけではないが、アメリカン・ロックを好むファンも多数おり、双方に納得がいくサウンドとなっている。

DECADE IN THE SUN:THE BEST OF STEREOPHONICS

2008年。ベスト盤。

7
KEEP CALM AND CARRY ON

2009年。