HardrockHeavymetal.com

THUNDER/TERRAPLANE

  BLACK AND WHITE/TERRAPLANE 1986年。ギター2人の5人編成。キーボードはいないがほとんどの曲で使われる。80年代型のハードロックで、ギターやキーボードは派手なソロをとらない。ギターは2人いてもツイン・リード・ギターというわけではなく、サウンドの厚みを持たせるためのメンバー構成といえる。曲のメロディーを中心にすえたアルバム。「クドント・ハンドル・ザ・ティアーズ」は女声ボーカルが入る。
  MOVING TARGET/TERRAPLANE 1987年。ホーン・セクション、女声コーラスを大幅に取り入れ、サウンドもキーボードを主体としたポップなロックになっている。ハードロックというよりもファンク風ロック。
1 BACK STREET SYMPHONY 1989年。テラプレインのボーカル、ギター、ドラムが結成。ギター2人の5人編成。キーボードをほとんど使わず、メンバーだけで再現可能なサウンドを作っている。ギターのルーク・モーリーが多くの曲を作る。オーソドックスなハードロックで、ボーカルは歌い上げる。ロックン・ロールを基本とし、1980年代のハードロック・ブームの勢いを乗せたようなサウンド。「ダーティ・ラヴ」収録。「ギミ・サム・ラヴィン」はスペンサー・デイビス・グループのカバー。
2 LAUGHING ON JUDGEMENT DAY 1992年。邦題「ジャッジメント・デイ」。前作よりサウンドが古風になり、ギターの1人が多くの曲でオルガンやピアノを弾く。1970年代の修飾語のつかないロック、すなわちブルースやソウル、リズム&ブルースの雰囲気を多く残しているロックになっている。
  EVERYBODY WANTS HER 1992年。シングル盤。「ダーティ・ラヴ」「ハイヤー・グラウンド」はアコースティック・ライブ。
3 BEHIND CLOSED DOORS 1995年。ベースが交替。曲がバラエティーに富んでいるが、違うジャンルかというような曲ではない。やや暗めの曲が増え、ミドルテンポの曲やバラードは明るくならない。「リヴァー・オブ・ペイン」収録。
4 THE THRILL OF IT ALL 1996年。ベースが抜け4人編成。サウンドが停滞気味で、目新しさがあまりない。「コスメティック・パンク」は主張が偏狭、一面的で恥ずかしい。時代錯誤とも言える。サンダーが70年代のイギリスのロック風にこだわることも、ファッションとしてパンクをやることも本質は同じであることに気づいていない。そこには、70年代のロックはよくてファッションでパンクをやることは悪いという、典型的な思考停止がある。ロックがこれほど広まった現在にあっては、70年代ロックももはやファッションである。それと同時にパンクの反体制性も言い尽くされており、ファッションでパンクをやることの方がよほど挑発的でロックらしい。
  DON'T WAIT UP 1996年。シングル盤。ロング・バージョンも収録。「ハースート・ブギー」はアルバム未収録曲。イギリスのブギーではなくアメリカのブギウギ・スタイル。
  LOVE WORTH DYING FOR 1997年。シングル盤。「サムバディ・ト・ラヴ」「リーサル・コンビネイション」はアルバム未収録曲。
  THE ONLY ONE/PLAY THAT FUNKY MUSIC 1998年。ワイルド・チェリーの「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」のカバーと新曲「ジ・オンリー・ワン」を収録した企画盤。6曲入り。「マイ・ブラザー・ジェイク」はフリーのカバー、「アイム・ワン」はザ・フーのカバー。
5 GIVING THE GAME AWAY 1999年。ベースが加入、5人編成。曲調に勢いがなくなり、ロックを楽しんでいるよりは自分のやりたい音楽をやっている印象。サウンドはアコースティック・ギターが増え、かつてほどハードには演奏しない。「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」はワイルドチェリーのカバー。このアルバムで解散。
  OPEN THE WINDOW-CLOSE THE DOOR THUNDER LIVE IN JAPAN 2000年。ライブ盤。録音は日本。「イン・ア・ブロークン・ドリーム」はパイソン・リー・ジャクソン、「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」はワイルドチェリーのカバー。後半の3曲には曲の途中に有名曲が挟まれる。「ジャスト・アナザー・スーサイド」にはスティービー・ワンダーの「回想」、「ラヴ・ウォークト・オン」にはビッグ・ジョー・ウィリアムズ(またはゼム)の「ベイビー、プリーズ・ドント・ゴー」、「ダーティ・ラヴ」にはローリング・ストーンズの「サティスファクション」が含まれる。
6 SHOOTING AT THE SUN 2003年。解散時のメンバーで再結成。「ビハインド・クローズド・ドアーズ」のころに近いか。「エヴリバディズ・ラフィング」はソウル風のコーラスがある。「ギヴィング・ザ・ゲーム・アウェイ」同様にアコースティック・ギターも多く使われるが、ハードな曲もあり、落ち着きすぎた印象はない。
7 THE MAGNIFICENT SEVENTH 2005年。ハードで太いサウンドが多くなり、久しぶりにハードロックのアルバムになった。曲も抑揚がよくついている。イギリスの雰囲気から離れ、ロックン・ロールに近づいたことがアルバムの質を大きく上げている。アコースティック・ギターがメーンの曲はない。デビュー当初のアルバムとは別の一面ですばらしい。「正統派ブリティッシュ・ロック・バンド」という売り方は的を外している。
8 ROBERT JOHNSON'S TOMBSTONE 2007年。ロバート・ジョンソンは1930年代のブルース歌手。ブルースを志向するアーティストから神様のように崇められている。サウンドはメロディアスなハードロック。サンダーがデビューしたときにハードロック・バンドとして認知されたことが徒になっている。

HOMEご意見はこちら → webmaster@hardrockheavymetal.com