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GUNS N' ROSES

1 APPETITE FOR DESTRUCTION 1987年。ハードロックがアメリカで全盛期を迎えていたときに、高水準なロックンロールで登場したバンド。どの曲も覚えやすい。メロディーも芳醇。これより優れたロックンロール・アルバムはそう見つからない。チャート上は80年代ハードロックとしては最長の147週100位内、売上枚数は80年のAC/DC「バック・イン・ブラック」1900万枚に次ぐ1500万枚。ボン・ジョヴィの「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」もデフ・レパードの「ヒステリア」も及ばない。ボーカルが高音を出せるのでメロディーの音域に余裕ができ、そのうえにいいメロディーを作れるメンバーがいるので曲想が豊かだ。「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」「ナイトレイン」「ミスター・ブラウンストーン」「パラダイス・シティ」「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」収録。全米1位。「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」は1位、「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」は7位、「パラダイス・シティ」は5位、「ナイトレイン」は93位。
    LIVE FROM THE JUNGLE 1988年。ライブ盤。発売後すぐに廃盤。
  GN'R LIES 1988年。86年に出た自主制作ライブ盤からの4曲と、88年のアコースティックライブ4曲。88年の「ユー・アー・クレイジー」以外は未発表曲で、86年の「ママ・キン」はエアロスミスのカバー。「ペイシェンス」は傑作。86年のライブはうまい。全米2位。「ペイシェンス」は4位。
2 USE YOUR ILLUSION I 1991年。ドラムが交替し、キーボードが加入。2枚同時に出されたうちの1枚。デビュー盤にあって今作にないのは勢い、デビュー盤になくて今作にあるのは余裕と傲慢である。曲が多いのは曲がいいからではなく、いい曲を選ぶ能力がなかったか、選曲を放棄したかのどちらかだ。曲の善し悪しよりも、イレギュラーな方法で作品を発表しながらイレギュラーな方法を取った意義や成果があまり感じられないところに、評価の視点が移ってしまう。ポール・マッカートニー&ウィングスの「007/死ぬのは奴らだ」をカバー。「ノベンバー・レイン」収録。全米2位。「007/死ぬのは奴らだ」は33位、「ノベンバー・レイン」は3位。
3 USE YOUR ILLUSION II 1991年。2枚から優れた曲を選んで1枚にすれば傑作だった。2枚のうちどちらがいいかと言われれば2枚目だろう。「シヴィル・ウォー」「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」「ユー・クッド・ビー・マイン」「イエスタデイズ」「ドント・クライ」収録。ジャケットは16世紀イタリア・ルネッサンスの画家ラファエロの「アテネの学堂」の一部。全米1位。「ユー・クッド・ビー・マイン」は29位、「ドント・クライ」は10位、「イエスタデイズ」は72位。
  DON'T CRY 1991年。シングル盤。「ドント・クライ」をバージョン違いで3種類収録。
    YESTERDAYS 1992年。シングル。
  CIVIL WAR 1993年。シングル。3曲とスラッシュのインタビュー収録。
  THE SPAGHETTI INCIDENT? 1993年。カバー集。パンク中心。このころカバー集を出すのがはやりだった。カバー集を出せることが人気アーティストの証明でもあった。ダムドの「ニュー・ローズ」やイギー・ポップ&ザ・ストゥージズの「淫力魔人のテーマ」などはパンクを普段あまり聞かない人でも知っている有名曲なので楽しめる。誰も知らないようなバンドの曲をやっているわけではないので幅広い人に受け入れられるアルバムだ。スカイライナーズ、UKサブスはマニアックか。全米4位。
    AIN'T IT FUN 1993年。シングル。デッド・ボーイズの曲。
    SINCE I DON'T HAVE YOU 1994年。シングル。50、60年代ドゥー・ワップ・グループ、スカイライナーズの曲。全米69位。
  ESTRANGED 1994年。シングル盤。
  SYMPATHY FOR THE DEVIL 1995年。邦題「悪魔を憐れむ歌」。ローリング・ストーンズのカバー。全米55位。
  LIVE ERA '87-'93 2000年。ライブ集。ジャケットはデビュー前の宣伝チラシ、いわゆるフライヤーが載っているが、収録されているのはこのころのライブではない。「GN’Rライズ」でアコースティック演奏された曲も通常のバンド編成で録音されている。「ペイシェンス」の歓声はすごい。ほぼ全曲がなじみのあるヒット性の高い曲で、実力の高さを証明する優れたライブだ。全米45位。
    GREATEST HITS 2004年。ベスト盤。
4 CHINESE DEMOCRACY 2008年。録音時期、録音メンバー、作曲メンバーが不定で、事実上ボーカルのアクセル・ローズのソロアルバムになっている。目が覚めるような秀逸なメロディーは少ないが、これまでのサウンドを変えていないので、1990年前後からずっと聞き続けているファンは安心するだろう。録音時期が不明確とはいえ、17年ぶりにもかかわらず、ボーカルは高い声が維持されている。全盛期には、若さの勢いをそのまま曲に反映させたような曲があったが、今回は突き抜ける手前で抑えているような自制心が感じられる。10年前に発売されていてもこのようなサウンドになったのではないか。長期間アルバムを出さなかったアーティストとしては優れた内容だ。

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