| 1 |
 |
RENAISSANCE |
1969年。ヤードバーズのボーカル兼ギターのキース・レルフ、ドラムのジム・マッカーティーを中心とし、女性ボーカル、ピアノ、ベースを加えた5人組。ギターの音はほとんど出てこず、曲の大部分はピアノとチェンバロがメロディーを形成する。ピアノは音の強弱を大きくつけ、クラシックに傾いた演奏をする。「島」のエンディングはベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」の第3楽章。ロックン・ロール的な明るさや跳躍感はない。2人いるボーカルが実力不足。女性ボーカルはキース・レルフの妹のジェーン・レルフ。全英60位。 |
| 2 |
 |
ILLUSION |
1971年。前作と同路線。「フェイス・オブ・イエスタデイ」のイントロはエルトン・ジョンの「黄昏のレンガ路」のイントロと似ている。(エルトン・ジョンの方があと。) |
| 3 |
 |
PROLOGUE |
1972年。メンバーが全員入れ替わり、キーボードを含む5人で再編。ボーカルは女性のアニー・ハズラム。6曲のうち2曲はジム・マッカーティーの作曲。「プロローグ」はショパンの練習曲第12番「革命」のエチュード、「キエフ」はラフマニノフの前奏曲「鐘」、「ラジャ・カーン」はラベルの「ボレロ」を使用。 |
| 4 |
 |
ASHES ARE BURNING |
1973年。邦題「燃ゆる灰」。ギターが抜け4人編成。メロディーはピアノが主導し、アコースティック・ギターとストリングスが補完し、イエスのクリス・スクワイアのようなベースが支える。アニー・ハズラムのボーカルは高音の伸びがすばらしい。プログレッシブ・ロックの女性ボーカルでは最高峰。代表作。 |
| 5 |
 |
TURN OF THE CARDS |
1974年。邦題「運命のカード」。作曲の要だったマイケル・ダンフォードがメンバーとなり5人編成。マイケル・ダンフォードの担当楽器はわざわざアコースティック・ギターと書かれている。10分弱の長い曲が3曲、3分が2曲、6分が1曲。前作よりもオーケストラの活躍が大きい。「冷たい世界」はアルビノーニのアダージョを使用。「母なるロシア」収録。 |
| 6 |
 |
SCHEHERAZADE AND OTHER STORIES |
1975年。邦題「シェエラザード夜話」。「シェヘラザード」は一般的にリムスキー・コルサコフの交響組曲が有名で、「アラビアン・ナイト」からモチーフを得ている。幻想文学では「アラビアン・ナイト」は代表的な題材なので、これに類する物語を一括して「アラビアン・ナイトもの」というサブジャンルを形成している。ロックではエレクトリック・ライト・オーケストラの「エルドラド」が有名。「はげたかは飛ぶ」はバンドのなかではハードな曲。「シェエラザード夜話」は9部に分かれ24分ある。通常の曲よりオーケストラや合唱が多く入る。 |
| |
 |
LIVE AT CARNEGIE HALL |
1976年。2枚組ライブ。1枚目は5曲のうち3曲が10分超。2枚目は「シェエラザード夜話」が26分、「燃ゆる灰」が23分。ニューヨーク・フィルと共演。ボーカルもバンドもスタジオ盤とほとんど変わらない演奏力。「燃ゆる灰」はベースソロを含む。 |
| 7 |
 |
NOVELLA |
1977年。邦題「お伽噺」。「姉妹」のアコースティック・ギターソロはロドリーゴのアランフェス協奏曲第2楽章を使用。この曲の題材になっているアランフェス宮殿はスペインにあり、この中にある「アラブの間」の天上には、同じくスペインにあるアルハンブラ宮殿の「2姉妹の間」と同じデザインの絵が描かれている。クラシックを基本にした古風なサウンドはこのアルバムが最後。「私の声が聞こえますか」「ミダスの誘惑」「情熱」収録。 |
| 8 |
 |
A SONG FOR ALL SEASONS |
1978年。邦題「四季」。明るいメロディーやカウンター・メロディー、ボーカルの多重録音などが登場し、緊張感や厳かさはやや薄れている。アコースティック・ギターだけではなくエレキギターも使用。音がモダンになっただけで、雰囲気は大きく変わったわけではない。「北の輝き」収録。全英35位。 |
| 9 |
 |
AZURE D'OR |
1979年。邦題「碧の幻想」。ポップなロックになった。長い曲がなくなり、最長でも5分。サウンドの中心がピアノやストリングスからシンセサイザーに移っている。「天使だけが翼をもっているなんて信じられない」はシンセサイザーとボーカルのみで、ベースやドラムは出てこない。「ウィンター・トゥリー」と「きらめき」がこのアルバムの方向を象徴している。「ジキルとハイド」収録。全英73位。 |
| 10 |
 |
CAMERA CAMERA |
1981年。キーボードとドラムが抜け3人編成。サウンドも大きく変わり、ロックかどうかも判断しにくい。「オキチーサン」は歌詞からすると正しくは「おキチさん」。日本の芸者の歌。舞台は下田になっている。「フェアリーズ(リビング・アット・ザ・ボトム・オブ・ザ・ガーデン)」「ランニング・アウェイ・フロム・ユー」はディスコなのかニューウェーブなのかというサウンド。最後の「ウクライナへの道」がクラシック風のピアノのイントロとアコースティックギターで、かつてのルネッサンスを思い出させる。 |
| 11 |
 |
TIME-LINE |
1983年。前作と同路線。「リチャード9」はアバの曲にビーチ・ボーイズのようなコーラスが入る。 |
| |
|
BLESSING IN DISGUISE/ANNIE HASLAM’S
RENAISSANCE |
1994年。ルネッサンスが解散し、アニー・ハズラムを中心に再結成されたルネッサンスのアルバム。ほとんどの曲をアニーハズラムが作曲。マイケル・ダンフォードの曲も1曲ある。 |
| |
 |
DA CAPO |
1995年。2枚組ベスト盤。「アフリカ」と「ライターズ・ロンゲッド」は「カメラ、カメラ」のあとに録音された未発表曲。「アフリカ」はイントロにアフリカをイメージしたパーカッションを挿入。 |
| |
|
THE OTHER WOMAN/MICHAEL DUNFORD’S
RENAISSANCE |
1995年。邦題「もう一人の私」。マイケル・ダンフォードを中心に再結成。ボーカルはアメリカ人女性。アニー・アズラムは参加していない。 |
| |
|
LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL WITH
THE ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA,PART 1 |
1997年。オーケストラとの共演。ロイヤル・フィルは、クラシックの世界でもそれほど質は高くない。ロンドンに拠点を置くオーケストラでは最も地位が低く、財政上の理由からディープ・パープルなどのロック・ポップスグループと共演し、さらにオーケストラの地位を下げる悪循環になっている。1977年録音。 |
| |
|
LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL WITH
THE ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA,PART 2 |
1997年。 |
| |
|
OCEAN GYPSY/MICHAEL DUNFORD’S RENAISSANCE |
1997年。再結成ルネッサンスの2枚目。 |
| |
|
SONGS FROM RENAISSANCE DAYS |
1997年。1979年から1988年までの未発表曲などを集めた企画盤。 |
| |
|
INNOCENCE |
1998年。デビュー盤に未発表曲を追加。 |
| |
|
BBC SESSIONS |
1999年。70年代後半のライブ。 |
| |
|
DAY OF THE DREAMER |
2000年。70年代中期のライブ。 |
| |
|
UNPLUGGED LIVE AT THE ACADEMY OF
MUSIC |
2000年。1985年のライブ。 |
| 12 |
 |
TUSCANY |
2000年。邦題「トスカーナ」。アニー・ハズラムとマイケル・ダンフォードを中心に再々結成。ドラムも全盛期のメンバー。キーボードも正式メンバーがいるが、全盛期のメンバーがゲスト参加。ベースはエレクトリック・ライト・オーケストラ、ウィザードのロイ・ウッドが弾いている。「四季」から「碧の幻想」のころのサウンド。「ライフ・イン・ブラジル」はブラジルをイメージしたサンバ調のサウンド。 |
| |
 |
RENAISSANCE |
2002年。アメリカで発売されたデビュー盤の再発売盤。 |
| |
 |
THE MYSTIC AND THE MUSE |
2010年。3曲入りEP。タイトル曲はシンセサイザーによるストリングスを多用した8分近い曲。エレキギターも使われない。「インモータル・ビラヴド」はバラード。 |
| |
 |
ARMAGEDDON/ARMAGEDDON |
1975年。初期ルネッサンスの中心人物だったキース・レルフが、元ルネッサンスのベース、スティームハマーのギター、キャプテン・ビヨンドのドラムと結成したハードロック・バンド。オープニング曲の「肉食鳥」はハードでスピーディー。後半にキース・レルフのブルース・ハープが出てくる。「未来への小路」もすばらしい。最後の「真夜中の太陽」は11分半で4部構成の組曲。 |
| |
 |
OUT OF THE MIST/ILLUSION |
1977年。キース・レルフ在籍時のメンバーを中心に再編し、新たにイリュージョンとして結成されたバンド。ドラムのジム・マッカーティーがボーカル兼ギターになり、女性ボーカル、専任ギター、ベース、ドラム、キーボードによる6人編成。「キャンドルズ・アー・バーニング」は厚いシンセサイザーの音で始まるが、曲の構成は初期に近い。 |
| |
 |
ILLUSION/ILLUSION |
1978年。緊張感のある硬派なクラシック風味は薄れ、堅苦しさはなくなった。アコースティックギターやキーボードの比率が高くなっている。ストリングスや合唱をうまく取り入れた「ザ・レボリューショナリー」はすばらしい。 |
| |
|
ENCHANTED CARESS/ILLUSION |
1990年。1979年に録音されたイリュージョンのアルバム。 |