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VAN HALEN

デイヴィッド・リー・ロス時代
1 VAN HALEN 1978年。邦題「炎の導火線」。4人編成。ボーカルはデイビッド・リー・ロス、ギターはエドワード・ヴァン・ヘイレン。当時アメリカでハードロックに分類されるバンドはどういうバンドがいたかを考えると、バン・ヘイレンの登場は相当のインパクトがあったと思われる。「叶わぬ賭け」「ユー・リアリー・ガット・ミー」収録。全米19位、1000万枚。
2 VAN HALEN II 1979年。「伝説の爆撃機」。ベースのマイケル・アンソニーの活躍度が大きい。初期の代表曲である「踊り明かそう」は、ギターとボーカルの個性だけで売れているバンドではないことを示す。全米6位、400万枚。
3 WOMEN AND CHILDREN FIRST 1980年。「暗黒の掟」。このアルバムからのヒット曲は他と比べると見劣りする。方向を変えたわけではないがパンチがなかった。全米6位、300万枚。
4 FAIR WARNING 1981年。「戒厳令」。前作に続いてあまり人気のない作品。ハードロックな部分が少ない。全米5位、200万枚。
5 DIVER DOWN 1982年。過去2作よりは楽しめる。カバーが多い。ロイ・オービソンの「プリティ・ウーマン」が有名だが、アメリカではマーサ・リーヴス&ヴァンデラスの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」も同じくらいに有名なはずだ。キンクスのカバーはデビュー盤以来2度目。初期2枚に比べて親しみやすさが薄れたままなのは今作も続いている。全米3位、400万枚。
6 1984 1983年。キーボードを大きく取り入れて大ヒットしたというよりは、曲がハードロックに回帰して、万人受けするポップさを兼ね備えたために売れたというべきだ。「ジャンプ」「パナマ」「ホット・フォー・ティーチャー」収録。「ジャンプ」は代表曲。傑作。全米2位、1000万枚。
サミー・ヘイガー時代
7 5150 1986年。ボーカルがデビッド・リー・ロスから元モントローズのサミー・ヘイガーに交替。広い音域を歌えるボーカルなので、作曲のしやすさも広がっているだろう。エドワード・ヴァン・ヘイレンがキーボードを弾いている間はサミー・ヘイガーがギターを担当することができる。「ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ」「ドリームス」「ラヴ・ウォークス・イン」収録。全米1位、500万枚。
8 OU812 1988年。弾きまくりのギターとヒステリックなボーカルが衝突して緊張感のある曲が多い。ギター・プレイではこの作品が最もすばらしい。ビートルズを意識したジャケットはロック界の定番。全米1位、300万枚。
9 FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE 1991年。「ジャッジメント・デイ」「プレジャー・ドーム」など、メーン・ボーカルが高音でメロディを歌う曲はこれまであまりなかった。すべての曲がエレキ・ギター使用になり、ハード・ロックとしての統一感が出ている。全米1位、300万枚。
  LIVE: RIGHT HERE,RIGHT NOW. 1993年。初のライブ盤。2枚組で140分。ギター・ソロ、ベース・ソロ、ドラム・ソロがあり、サミー・ヘイガーのソロ・アルバムの曲も2曲やっている。キーボードの音はもっと大きくてもよかった。ボーカルもギターもアルバムに忠実な演奏が多い。「無法の世界」はザ・フーのカバー。ベース・ソロの最初はピンク・フロイドではないか。全米5位、200万枚。
10 BALANCE 1995年。「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」はヒットしたが、アルバムの後半になると、以前の前向きなサウンドやドラマチックなラブ・ソングは影を潜め、暗い印象を与える曲が多くなる。これも時代の影響か。日本盤ボーナス・トラックがその象徴だ。アメリカ盤はジャケット違い。全米1位、200万枚。
  CAN'T STOP LOVIN' YOU 1995年。シングル盤。3曲収録。「ビッグ・ファット・マネー」はアップテンポな曲。
  HUMANS BEING 1996年。映画のサウンドトラック収録曲。映画で使われたバージョンも収録。
  BEST OF VOLUME 1 1996年。初のベスト盤。デイビッド・リー・ロスがボーカルをとる新曲が2曲ある。2枚目から5枚目までは選曲数が少ない。全米1位、200万枚。
  ME WISE MAGIC 1996年。シングル盤。ベスト盤収録曲。ボーカルはデイヴィッド・リー・ロス。ベスト盤バージョンと1分半短い別のバージョンを収録。最後の曲はサミーヘイガーがボーカルの「ホワイ・キャン・ト・ディス・ビー・ラヴ」。
  JUMP 1996年。シングル盤。「ジャンプ」は1984年に続き2度目のシングルとなった。収録している3曲はすべてアルバム収録曲と同じ。
ボーカル時代
11 VAN HALEN III 1998年。ボーカルがサミー・ヘイガーから元エクストリームのゲイリー・シェローンに交替。極端にセールスが悪かったということで問題作。再び専任ボーカリストとなったことで、キーボードとギターの同時使用は少なくなっている。勢いのある曲はなく、覚えやすい曲もなく、いわゆる「決め」の曲がなかったことが大きな敗因か。コーラスも少ない。全米4位。
    THE BEST OF BOTH WORLDS 2004年。ベスト盤。2枚組。36曲のうちデイヴィッド・リー・ロス時代は16曲、サミー・ヘイガー時代は17曲、サミー・ヘイガーのボーカルによる新曲が3曲。ゲイリー・シェローンがボーカルをとる曲はない。
12 A DIFFERENT KIND OF TRUTH 2012年。ボーカルがデーヴィッド・リー・ロスに交替。ベースはマイケル・アンソニーからウルフギャング・ヴァン・ヘイレンに交替。デイヴィッド・リー・ロスが復帰したこと自体が売りになるため、あえて変化に富んだ音にする必要はなく、また聞き手が想定、期待する音に対応しようとすると、80年代前半までのサウンドを継承することになる。マイケル・アンソニーがいないので、コーラスの高音はないがコーラスそのものは残る。インスト曲はなく、キーボードが大きく使われる曲はない。かつてのヴァン・ヘイレンを知っているファンには安心して聞けるが、冒険は少ない。

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