FRONTLINE

  • ドイツのメロディアスなハードロックバンド。ジャーニーに近いサウンド。
  • アメリカのメロディアスなロックを標榜するサウンドでありながら、ハードロック低迷期に登場したため苦戦している。

1
THE STATE OF ROCK

1994年。ギター兼キーボードを含む4人編成。キーボードがギターと同じくらい活躍するハードロックで、キーボードの音は総じて爽快だ。80年代のアメリカのハードロックを基本とするサウンドで、ドイツ出身であることはまったく感じさせない。グランジ・ロック全盛のころにデビューできるくらいなので、曲はどれも水準以上だ。ボーカルもボンファイアやカサノヴァ並みかそれ以上の歌唱力があり、声もジャンルに合っている。

2
TWO FACED

1995年。アコースティック・ギターで演奏されるアルバム。キーボードやエレキ・ギターも一部で使用している。

3
HEROES

1997年。ベースとドラムが交代し、キーボードが加入、5人編成。ボーカルが本格的にジャーニーのスティーブ・ペリーに近くなった。バックの演奏もそれに近いが、ギターとキーボードが弱く、曲のバラエティーが狭い。ジャーニーの場合はスティーブ・ペリーがサム・クックと似ているため、ソウル風の曲をやっても違和感はないが、このバンドはボーカルがサム・クックではなくスティーブ・ペリーに似ているため、典型的なジャーニーの路線を維持しなければならないのが難点だ。「サイン・オブ・ザ・ライト」収録。日本のみの発売。

RIGHT ATTITUDE

2000年。キーボードが抜け4人編成。日本のみで発売された「ヒーローズ」をリミックスし、世界レベルで発売。「ヒーローズ」の全曲が収録されているわけではなく、13曲のうち8曲収録。曲のタイトルも一部変更されている。全体的にキーボードの割合が増え、ギターが抑えられている。発売元はAOR HEAVEN。

4
AGAINST THE WORLD

2002年。ボーカルの声がしゃがれ、スティーブ・ペリーの声と似るところは減った。曲もジャーニーというよりはフォリナーを思わせることがある。アメリカ風ハードロックという点では依然ボンファイアよりも80年代的だ。日本盤ボーナストラックは「ライト・アティテュード」に収録されている曲。

 
ALMOST UNRELEASED

2003年。新曲3曲、未発表曲4曲、リミックス3曲、ライブ1曲を含む企画盤。リミックスの1曲とライブはアコースティック・バージョン。未発表曲はデビューのころに録音されたと思われるような澄んだボーカルが聞ける。

5
THE SEVENTH SIGNS

2004年。

6
CIRCLES

2006年。