N*E*R*D/PHARRELL WILLIAMS

  • アメリカのヒップホップ・グループ。3人組。ファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴはヒップホップのプロデュースグループ、ザ・ネプチューンズとして有名。
  • ヒップホップをバンドで演奏する。「イン・サーチ・オブ...」「フライ・オア・ダイ」がヒットしている。
  • ファレル・ウィリアムスは2013年から2014年にかけ、ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」、ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」、自身の「ハッピー」が立て続けにヒットしている。

1
IN SEARCH OF...

2001年。日本とヨーロッパで発売されたデビュー盤。ネプチューンズの2人を含む3人組。サウンドはシンセサイザーとリズムマシーン「トゥルース・オア・デア」「ラン・トゥ・ザ・サン」「ステイ・トゥゲザー」はメロディーがついている部分がほとんど。ヒップホップ世代のファンク。13曲で62分。

 
IN SEARCH OF...

2002年。リズムマシーンをドラムセットに変更し、曲を編集し直したアメリカ盤。現在はこのサウンドで世界的に統一されている。12曲で54分。

2
FLY OR DIE

2004年。ヒップホップではなくロック。ギター、ドラム、キーボードを中心とするバンドサウンドだ。70年代のようなシンセサイザー、オルガンもあり、曲によってはホーンセクションも入る。イギリスのファンクロックバンド、ホット・チョコレートを聞いているようだ。「ドリル・サージェント」はポップだ。

 
MAYBE

2004年。EP盤。6曲のうち5曲はリミックス。

3
SEEING SOUNDS

2008年。ややヒップホップの要素が戻っているが、全体としてはロックにとどまっている。「スパッズ」はヒップホップに近い。「スーナー・オア・レイター」は前作に続きビートルズ風の曲だ。「ハッピー」はロック。 

4 
NOTHING

2010年。コーラスとホーンセクションを多用し、60年代、70年代のポップスの雰囲気を出している。ヒップホップというよりはヒップホップを含むポップスのサウンド。オープニング曲の「パーティー・ピープル」はT.I.、「ホット・アンド・ファン」はネリー・ファータドが参加している。「ヘルプ・ミー」はアニマルズの「朝日のあたる家」、「ヴィクトリー」はヴィレッジ・ピープルの「ゴー・ウェスト」、「アイ・ワナ・ジャム」はボブ・ディランの「見張り塔からずっと」を思わせる曲。「ザ・マン」はウーゴ・モンテネグロの「続・夕陽のガンマン」で有名なオカリナが出てくる。

5
NO_ONE EVER REALLY DIES

2017年。リズムマシンとシンセサイザーを中心とするサウンドになり、前作のようなホーンセクションはほとんど使われない。ゲストは多彩で大物が多い。「ヴォワラ」「ローリネム・セブンス」等は途中で曲調が変わる。収録曲が11曲でも曲中の変化は多く、アイデアを詰め込んでいる。オープニング曲の「レモン」はリアーナ、「ドント・ドント・ドゥ・イット」はケンドリック・ラマー、「ローリネム・セブンス」はアウトキャストのアンドレ3000、「カイツ」はケンドリック・ラマー、M.I.A.、「リフティング・ユー」ハエド・シーランが参加。

IN MY MIND/PHARRELL WILLIAMS

2006年。ファレル・ウィリアムスのソロアルバム。前半をヒップホップ、後半をR&Bとしているが、「ステイ・ウィズ・ミー」などはR&B調であってもヒップホップのボーカルが入る。グウェン・ステファニー、スヌープ・ドッグ、ジェイ・Z・カニエ・ウェスト等が参加。「キャン・アイ・ハヴ・イット・ライク・ザット」「ナンバー・ワン」収録。

GIRL/PHARRELL WILLIAMS

2014年。ヒップホップではなくソウル、ブラック・コンテンポラリー、ディスコファンクのサウンド。ロック、ポップスで言えば1980年代のサウンドを志向しており、アフリカ系アーティストとしては手堅さが目立つ。「ハッピー」はブッカー・T&ザ・MGズの「グリーン・オニオン」を意識したような曲。ファレル・ウィリアムスはヒット曲を連発するアーティストなのでゲストも豪華だ。「ガスト・オブ・ウインド」はダフト・パンク、「ブランニュー」はジャスティン・ティンバーレイク、「ノウ・フー・ユー・アー」はアリシア・キーズが参加する。