SNOW PATROL

  • ボーカル兼ギター、ベース、ドラムの3人編成。イギリス、北アイルランド出身。
  • 3枚目の「ファイナル・ストロー」で世界デビューし、ヒットした。このアルバムから4人編成。「アイズ・オープン」はさらにヒット。
  • 4枚目からキーボードが加わり5人編成。

1
SONGS FOR POLARBEARS

1998年。ギターがシューゲイザーの影響を受けたロック。ボーカルは控えめで、前面には出ない。グランジ、オルタナティブ・ロックにも影響を受けているようなサウンドだが、それ以上の何かを提示しているわけではなく、出遅れの感は否めない。「アブソリュート・グラヴィティ」はDJプレイが使われる。「NYC」はベル・アンド・セバスチャンの女性ボーカル、イゾベル・キャンベルが参加している。

2
WHEN IT'S ALL OVER WE STILL HAVE TO CLEAR UP

2001年。前作と同様にボーカルが奥に退き、力が入らない。ギターやキーボードも弱めの弾き方だが、何曲かはギターが厚くなったりホーンセクションが入ったりする。「ブラック・アンド・ブルー」はホークウィンドの「シルヴァー・マシーン」のようなサイケデリックなサウンド。

3 
FINAL STRAW

2003年。ギターが加入し4人編成。ギター2人、あるいはギターとキーボードが同時に使えるようになった。エレクトロニクスも使われる。多くの曲はキーボードが入り、厚みが出た。内省的なボーカルのまま、サウンドに起伏が出ている。「チョコレート」「ラン」はいい曲だ。日本盤は2004年発売。

4
EYES OPEN

2006年。ベースが交代、キーボードが加入し5人編成。コーラスの人数も増えるため、同時に重なる音の数が格段に増えた。サウンドに力強さと安定感があり、ボーカルにも力がある。低音の一部をギターが担当することにより、土台がしっかりしたうえにメロディーが乗る。演奏はアメリカ的余裕、ボーカルはイギリス的繊細さの雰囲気がある。「しあわせがじんわり」収録。

5
A HUNDRED MILLION SUNS

2008年。キーボードを中心にした曲はコールドプレイ、ギターを中心にした曲はフー・ファイターズを思わせる。「テイク・バック・ザ・シティ」は両方の要素が入っている。徐々に盛り上がっていく曲が多い。最後の「ザ・ライトニング・ストライク」は3部構成で16分ある。

UP TO NOW

2009年。ベスト盤。

6
FALLEN EMPIRES

2011年。キーボード、ストリングスが中心のサウンドになり、合唱隊や女性ボーカルも加わる。ストリングスはかつてファイナル・ファンタジーだったオーウェン・パレットが編曲している。ギターが減った分、キーボードとボーカルでサウンド全体が丸くなり、「アイル・ネヴァー・レット・ゴー」「ディス・イズント・エヴリシング・ユー・アー」などは壮大になる。コールドプレイに似てきた。